人生など、川のようで
そこには確固たる意志があって、
自分の人生を切り拓いていくみたいな感じはカッコいいし、そうあるべきだと思ってしまう。
ただ、
その意志だって、環境によって変わる。
その欲求だって、移ろいゆく。
筋を通さねば、と信じたいだけ。
意志は固くあるべきと、自分が思い込んでるだけ。
結局人生など、ただの川の流れのように、流れ流されてゆくものかもしれない。
わたしは、川を流れる一枚の葉っぱ。
ふと気づいたら、川を下っていた。
その葉っぱが、ときに順風満帆に進んだり、ときに淀みに躓いたり。そしてまた、大きい物に巻かれたり笑。
よく、葉っぱがあたかも群れを成しているようにかたまっていることがあるが、そんなのは、まるで人間でいう友人であったり、家族であったりする関係。つがいの葉っぱは夫婦のよう。
どの支流へ流れてゆくかは、私たちが進路だとか、将来だとか言うもの。
結局そんなものだと思う。
だから、もっと肩の力を抜いていいんだと思う。
所詮、我々は一葉にすぎぬのだから、幾らもがいても流れは止まらないし、周りの景観も刻一刻と姿を変えてゆく。
離れるものは離れ。
近づくものは近づき。
私たちは、より下流へと近づいてゆく。
そしていずれ、私たちは大海に出る。
それは、全てが一つとなる場所。ワンネス。
もうそこは、ただただゆったりと漂う場所。
そしていつしかまた、私たちは大地に還り、新たな葉になり、一から川下りを楽しむのであろう。
もし、色んなことに疲れたならば、今日の話を思い出して。
そんな、意地をはらないでいい。
そんな、執着しないでいい。
そんな、頑張らなくていい。
私たちは、川を流れる一枚の葉っぱ。