大量消費社会と戦争
今、ロジェカイヨワの「戦争論」を読んでるんですが、いや、正確には聴いてるんですが( ´∀` )
NHK『100分de名著』。超おススメの番組です。
戦争が今の大量生産、消費社会と実に相性がいいんだなと怖くなりました。
産業革命後、世界は技術革新とともに大量消費社会になりました。
作って、売って、買って、使って、壊れて、また作って、売って…
経済を回すため、大量の商品を生産し、売るにはまず大量破壊が不可欠だそうです。
確かに戦争が起こるたびに「特需」とかいって好景気がやってきます。
この辺を考えると現在主流の大量消費システムの枠組みでは、
「景気を良くしよう」
と
「戦争を無くそう」
はある意味、矛盾関係になります。
また
いくら戦争の残虐性を嘆き平和を望んでいてるような人も、実は大量消費のシステムに与し戦争勃発を助長してはいまいか。
と思ってしまいます。
だからといって
売り上げを伸ばすために戦争を肯定すること、もしくは黙認することはあまりに文明社会に生きる者として似つかわしくない。
環境の問題も深刻になってます。
気候変動、最近はclimate changeという言葉からclimate crisisという言葉に取って代わられつつあります。確かにちょっと焦るかも…。
グレタ・トゥーンベリさんの怒りのスピーチも有名ですね。
でも、この大量消費社会の中で、商品を作り売って必死に生計を立てている同胞がいることも事実。だから聞こえの良い理想など軽々しく口にしない。
でも、大量製造しなければ国民が生計を立てられないような環境を作っている人の考えが変わればまた結果は違ってくるのだろうか。
誰かに文句を言うなら、あなたの行動を、足元を、まず固めなければならない。中途半端な主張はみっともないし興ざめ。
最終戦争で世界が滅亡するシナリオを変えたくば、今、私たちの変化が求められるのではないか。大量消費に浸りきった私たちの日常を。